過去ログ - 七海「君と」罪木「彼女と」日向「彼女の恋」
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42: ◆A./pWd82aQ[saga]
2013/11/07(木) 15:11:59.21 ID:E6OAk3v7o

日向「こういうのも職権乱用っていうんだろうか……」

 俺達は三人は今、誰もいない屋上で向かい合って座っている。俺が、持っていた鍵で屋上の扉を開けたのだ。野次馬たちも流石に本科の校舎まではついてこれなかったらしい。

 罪木「あの、日向さん……ここに連れてきてくれたっていうのは、その……本科にはもう来ないって、私と関わりたくないって言ったのは、やっぱり嘘だったってことでいいんですよね? やっぱり日向さんは私のことを気にかけてくれてるんですよね?」

 七海「あ、もしかしたら日向くんはこれを受け取ったら私のパンツがなくなっちゃうって思ってるのかな? だったら大丈夫……今日はちゃんと別のを履いてきたから」

 あの場所に置いてくるわけにもいかなかったから連れてきてしまったが……二人はまだ話をするのを諦めていないらしい。俺と本人以外にもう一人いるというのに、まったく気にする様子がない。

日向「……とりあえず、落ち着いて飯を食べさせてくれ。それが出来ないのなら、二人とも話は聞けない」

 そう言うと二人はやっと口を閉じた。そしてそれぞれの昼食を取り出す。罪木は、可愛らしいお弁当箱に賑々しくおかずを詰め込んだ、いかにも女の子、といった感じのお弁当。対して七海は

日向「お前……それが昼食代わりなのか?」

七海「? 代わりっていうか……ちゃんとしたお昼だよ?」

 彼女が今口に加えているのは、有名な某ブロック型栄養食。それを某ゼリー飲料で流し込んでいく。

七海「ちゃんと栄養は考えてるし……ゲームしながらでも食べられるから、便利なんだ」

罪木「だ、駄目ですよぅ……そういう食品だけではどうしても食物繊維とかが不足してしまいますよぅ?」

七海「うーん……でも、なにを作ったらいいかわからないし」

罪木「あの……一応、このお弁当……私と同じ年代の女性にとって理想的な栄養バランスになるように作っているので……参考になるかも」

日向「へえ。そのお弁当、罪木が作ってるのか」

罪木「はい! そうなんですよ。なんでしたら、その、日向さんの……」



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