過去ログ - 真「ボクは雪歩の何になれるのか」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:45:39.07 ID:2tUqkwsno
「茶葉はこれ……急須どこに置いたかな」
「あ、これだね。ポットのお湯、空になってるから沸かさないと」
萩原さんは手慣れた様子でやかんに水を注ぎ、火にかけた。
しばらくすると、薄暗い給湯室にしゅんしゅんと音が響く。
やかんの口から不規則に白い蒸気が吐き出される
何故かお互い、無言だった。
萩原さんは頃合を見てやかんを火からおろし、ポットにゆっくりと熱湯を注いだ。
そして茶葉を急須に空け、ボクの方へ向き返り、口角を少し上げた。
「お茶を淹れるときはね、自由で救われてなきゃダメなんだよ」
どこかで聞いたことのある台詞だったけど、ボクは何も言わず、ただ彼女の手際を眺めていた。
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