過去ログ - 真「ボクは雪歩の何になれるのか」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:39:02.40 ID:2tUqkwsno
「こちら萩原雪歩さん。君とコンビ……って言うと芸人みたいだな。
この間話した、ユニットを組んで一緒に活動する予定の子。萩原さん、うちの事務所の菊地真」
「は、は、は、はいぃ……よ、よ、よろしくお願いしますぅ」
折角の整った女らしい顔立ちが、冷や汗とあっちこっちに泳ぎ回る目とで崩れていた。
かなり挙動不審な彼女だったけど、いきなり嫌な顔をするのも悪いし、気にしない素振りを見せる。
「こちらこそよろしく」
彼女は差し出したボクの手を見て、凍りついた。口をパクパクとさせて、一層おどおどとした。
一粒、彼女の頬を汗が撫でたとき、プロデューサーが彼女に小声で言った。
「萩原さん、菊地さんは女の子だよ」
えっ、とちょっと驚いて、じろじろとボクの顔やら全身を見て、ようやくおずおずとボクの手を握った。
彼女の手は自分よりいくらか柔かくて、ちょっと乱暴されたらすぐに壊れてしまいそうだった。
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