80:1[saga]
2013/10/27(日) 02:28:18.81 ID:JxtO4FMPo
男「…どうせ誤魔化しても無駄なんですよね?」
女「えぇ、もちろんです。ここ最近ずっと男さんを観てきましたから」
男「まあ、あなた相手に誤魔化したりしませんけど…」
男「えぇ、まあ、おおむねその通りです」
男「ですが一つだけ間違いがあります」
男「私が怖かったのは天才というレッテルによって孤立することではなく…」
男「自分の中の”普通”が普通ではないと認めてしまうことのほうがよっぽど怖かったんです」
男「だから、私は学校に行けませんでした」
男「でもまあ、おおむね正解なので良いですよ。正解ということで」
女「そうですか、ありがとうございます」
女「ですが…それは意外ですね」
女「男さんはすでに自分の”普通”が普通ではないと分かっていますよね?」
女「それなのに怖かったんですか?」
男「”普通”というのは自分自身の過去からできた自分の芯のようなものですからね…」
男「それを普通ではないと認めてしまうことで自分があやふやになりそうな気がして怖かったんです」
男「分かっているのと認めるのは違いますから…」
女「あぁ…納得しました。ありがとうございます」
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