過去ログ - みく「みくは今、とても幸せです、にゃ」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/17(木) 18:12:51.14 ID:U8U4QZT20
注意点

地の文あり
みくの一人称
だけど地の文のみくは猫語じゃない

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:13:37.82 ID:U8U4QZT20
新人「やったー!」

 新人アイドルがライブバトルに勝利した。

 すごく嬉しそう。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:14:12.93 ID:U8U4QZT20
 何度も見た光景。

 何度も望んだ関係。

 けど、みくには無縁の姿。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:14:56.29 ID:U8U4QZT20
みく「あ〜あ、負けちゃったにゃ。けど、次は負けないにゃ」

 一応、悔しそうな言葉を口にする。

 ライブバトルが終わった後の恒例。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:16:38.27 ID:U8U4QZT20
 衣装を着替え、控室を出て、帰路に就こうとしていた時、ケータイが鳴った。

 確認してみると、みくの担当プロデューサーからのメールだった。

 一度顔を合わせただけの人。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:17:41.44 ID:U8U4QZT20
 アイドルになってから、ずっとそう。

 ううん、本当にみくはアイドルなのか、自分でもよくわかんない。

 だって、アイドルのいろはなんて、なにも知らないんだから。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:18:50.98 ID:U8U4QZT20
 ギュッと、明日のライブバトルの予定が映っているケータイを握り締めた。

P「初めまして」

 不意に、そう声をかけられた。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:20:05.51 ID:U8U4QZT20
P「あっ、ごめん。ファンってわけじゃないんだ。遅れたけど、こういう者です」

 差し出された名刺を受取って、読んでみる。

 聞いた事がない事務所のプロデューサーみたい。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:21:15.10 ID:U8U4QZT20
 で、目の前にいる人の事務所だけど、何度見直してもやっぱりわからなかった。

 出来立ての所なのかな?

 なんでもいいか。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:22:28.56 ID:U8U4QZT20
 この人もそういう人なんだろう、って思った。

 けど、違った。

P「ちょっと聞きたい事があってね」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:24:33.84 ID:U8U4QZT20
みく「つまらなそう? みくがにゃ? いつにゃ?」

P「ライブバトル中、なんとなくそんな気がして」

みく「それは気のせいにゃ。みく、楽しくやってるにゃ。今回は負けちゃって残念だけど、次は勝つにゃ!」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:25:59.22 ID:U8U4QZT20
P「あぁ、まだ俺は――と言うより俺の所にアイドルはいないんだ」

 俺の所、と言うのは、この人の会社って意味だよね?

 アイドルがいない?
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:27:00.63 ID:U8U4QZT20
P「ここに来たのは、アイドルについて勉強しようと思ってさ。色んな子を見る事が出来て、すごく為になったよ」

 改めて、どうして? とみくが訊く前に、この人は来た目的を教えてくれた。

 勉強熱心な人なんだなぁ、と言うのがみくの本心。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:27:52.51 ID:U8U4QZT20
みく「アイドルが決まったら、先輩であるみくが胸を貸してやるにゃ。遠慮はしなくていいにゃ」

P「その時はよろしく。これ以上長話させても申し訳ないし、俺はこれで。ごめんね、呼び止めちゃって」

みく「なんて事ないにゃ。それじゃ、またにゃ〜」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:29:24.56 ID:U8U4QZT20
 次の日からも変わらないアイドルもどきの生活。

 バトルをして、負けて、またバトルをして、負けて。

 影で、かませ犬だとか、アイドルとしての最初の踏み台、なんて呼ばれている。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:30:31.70 ID:U8U4QZT20
みく「……つまらない」

 そう呟いてしまい、慌てて周りを見回した。

 幸い、近くに人はいなくて、誰にも聞かれていないようだった。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:31:52.34 ID:U8U4QZT20
P「すみません、ここに前川みくさんがいらっしゃると聞いたのですが、入ってもよろしいですか?」

 聞き覚えのある声。

 忘れていない。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:32:45.02 ID:U8U4QZT20
みく「誰も着替えていにゃいから、入ってもいいにゃ」

 しまった、と思った。

 居留守を使えば、特に面倒もなく家に帰れたのに。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:34:05.12 ID:U8U4QZT20
P「よかった。まだいたんだ。少し前にライブバトルが終わったと聞いて、もう帰っちゃったかと思ってた」

 控室に戻る前、ぼんやりとしていた時間のせいで、こうして再会する事となった。

 その事を教えてあげる必要はないから、お久しぶりにゃ、と挨拶をする。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:35:12.48 ID:U8U4QZT20
 この人も、近くのパイプ椅子を引き寄せて座る。

 その表情は、単なる世間話をしに来たと言うには、険し過ぎるというか、難し過ぎるというか、ちょっと怖い感じだった。

P「真面目な話があるんだ。前とは違って、少し時間がかかるかもしれないけど、いいかな?」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:36:08.27 ID:U8U4QZT20
 ありがとう、と目の前の人は言って、一度口を閉じた。

 言い難い事らしく、少しの間、沈黙の空気が漂う。

 非常に居た堪れない。
以下略



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