過去ログ - みく「みくは今、とても幸せです、にゃ」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:36:08.27 ID:U8U4QZT20
 ありがとう、と目の前の人は言って、一度口を閉じた。

 言い難い事らしく、少しの間、沈黙の空気が漂う。

 非常に居た堪れない。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:37:11.34 ID:U8U4QZT20
P「君について、色々な噂を耳にした。だから、勝手だけど色々調べさせて貰ったんだ」

みく「……」

 みくは今、どんな表情も浮かべていないと思う。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:38:50.65 ID:U8U4QZT20
P「前に会った時、気付いておけばよかった。何日も遅れて、ごめん」

みく「それで……それで、どうするつもりにゃ?」

P「君さえよければ、ウチの事務所に――」
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:40:58.68 ID:U8U4QZT20
P「君が酷い思いをして来た事は、理解しているつもりだ。だから、無理強いはしない」

 そう言いながら、控室のドアへこの人は向かった。

 ドアを開け、一歩出た所で立ち止まり、みくの方を見ないまま、最後の言葉を残す。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:41:48.14 ID:U8U4QZT20
 アイドルを辞める、とだけ書いたメールを担当プロデューサーに送って早数日、みくは平々凡々な生活に戻った。

 学校の友達と街を歩いたり、カラオケとかに行ったりと、無駄な事に浪費していた時間を取り戻す勢いで遊んだ。

 うん、無駄。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:43:36.89 ID:U8U4QZT20
 担当プロデューサーからの連絡もない。

 ライブバトルをするためのメールすら途切れた。

 わかり切っていた事だったから、落ち込んではいない。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/17(木) 18:44:07.36 ID:McJQPyKOo
チュートリアルで必ず負ける役目な訳だし
最低350万回は負けてる計算になるよな


28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:45:03.76 ID:U8U4QZT20
 そうとわかったから、一生懸命楽しい事を探してる。

 でもね、どうしてかな?

 どんな事をしても、楽しくないんだ。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:52:17.87 ID:U8U4QZT20
 ポケットに手を入れる。

 触れるのは、一枚の名刺。

 アイドルのいない事務所のプロデューサーが渡してくれた物。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:53:24.32 ID:U8U4QZT20
友「みく〜、また明日ね!」

みく「また明日にゃ〜」

 今日も友達と遊ぶために、街を歩いていた。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/17(木) 18:55:45.15 ID:U8U4QZT20
 はぁ、と溜息が洩れる。

 友達が嫌いなわけじゃない。

 みんな良い人ばかり。
以下略



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