過去ログ - 葉隠「俺の占いは10割当たる!」幼切「未来を変えてみせる」
1- 20
447:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/21(月) 20:22:56.52 ID:igYHyu1j0
上田昌美(女子2番)は、D=06エリアの端にある住宅地の中の1件の小さめの家に潜伏していた。
友達の中田智江子(女子12番)を殺害した後、最初のうちは動き回っていたが、尋常ではない緊張を強いられる環境の中において、精神的及び肉体的なダメージは、そのクラス1小柄な体に重く圧し掛かった。
生き残るためには、いざという時にへばっていては話にならない。
そこで、しばらく休む為に、窓の開いていた家に入った。
血生臭い…

いつまでもまとわりつく血の匂い。
智江子を小刀で殺害したため、返り血を大量に浴びた。
顔に付いたものを拭って取ろうとしたが、しばらく放置していたので乾いてしまい、ペットボトルの水をタオルに染み込ませて拭いたが、まだ残っているかもしれない。
不幸にも、この修学旅行で行った旅館に手鏡を忘れてしまったのもあるし、夜にライトを点けるのは憚られたので、確認はできない。
もちろん、服に付いた血液は取れない。
特有の臭いに何度も気分を悪くしたが、なんとか耐えている。

友達を殺した。
他のクラスメイトに知られたら、非難されるだろうか。
智江子はあまり人に好かれていなかったけれど。
そういう問題ではないだろう、気の良い人ばかりだったから。

だけど、関係無い。
どうせ、会えば殺してしまうのだから。
なぜなら、死にたくないから。

昌美を殺人へと駆り立てるものは、ただ1つ、死への恐怖だ。
死ぬほど傷つけられたら痛いだろうか。
死んだらどうなってしまうのか。
それは想像しがたいことだ。
だからこそ、昌美はそれを非常に恐れ、それから逃れるために、“殺らなきゃ殺られる”、言い換えれば“殺られる前に殺れ”を実行している。
もっとも、昌美はまだ智江子以外のクラスメイトとは会っていないので、その思考の被害に遭っているのは1人だけだが。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/338.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice