20: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/19(土) 18:27:15.21 ID:e1A6D2xD0
翌日、わたしは再び夢見装置を試してみることにした。
「昨日はあんな夢だったけど、今度はちゃんとわたしの見たい夢が見れるかもしれないもんね」
昨日の夢の続きが見たわけじゃない、そう自分に言い訳して装置を手に取った。
「昨日も、最初から夢だってことはわかってたんだし、ちゃんと今の意識をもって、自分の意思で行動できるはずよ」
「そもそも、能力が通じないったって、電撃で怯ませるくらいのことはできるはずで、無抵抗でいるなんてわたしらしくないわ」
「わ、わたしのこと好きとか言いだすし、どういうことなのかしっかり問い詰めてやんないとね」
昨日の夢が自分の見たい夢じゃないと言いながらも、すっかり昨日の続きが見られると決め込んでいるということに気付かないまま、少しどきどきした気分で、わたしは眠りに落ちた。
次に気が付いた時、いつもの公園でわたしはアイツに抱きしめられていた。
(え?え? 何? いきなりどういうこと?)
(誰かに見られてたりしてないわよね?あ、どうせ夢だし、いいか)
そんなことを考えるのがやっとだ。すっかりテンパっている。
(ああ、もう、何でいきなり抱きしめられているのよ。最初からガツンと言ってやるつもりだったのに)
そう思いながらも抵抗できない。ただ、真っ赤になって抱きしめられるままになっていた。
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