23: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/19(土) 18:31:21.54 ID:e1A6D2xD0
わたしは、どきどきしながらその時を待っていた。
「美琴、愛してる」
また言ってくれた。
体の芯が、じゅん ってした。
(はやく、はやく来て)
もう待ちきれない。わたしは自分からねだっていた。
「ねえ、もう、、おねがい」
アイツがわたしに微笑みかけた次の瞬間、何かがわたしの中に入ってきた。
「あっ、あっ、あぁっ」
声が出てしまう。
アイツとひとつになっている。
そのことに体が震える。
なぜなんだかわからない。涙があふれてくる。
アイツは、その涙を吸い取るようにわたしの頬にキスした。
「あっ、あっ」
快感がひろがってくる。
もうすぐ、もうすぐだ。
大きな声を出すのが恥ずかしいという気持ちで、じっと歯を食いしばっって、押し寄せる快感に備えた。
「くっ、うっ、あ、あぁーっ」
最後は声が出てしまった。
アイツは、微笑んでわたしを見つめている。
「え、へ。なん か、いっ ちゃっ た みた い」
わたしは、絶え絶えの息で、そう言っていた。
聞かれてもいないのに、何てことを言ってるんだろう。すごく恥ずかしくなってきた。
「美琴、俺、うれしいよ、お前とこうなれて」
その言葉を聞いてわたしの目からまた涙があふれてきた。
「あぁっ、わたしも、わたしもぉぉ」
アイツにしがみついて、夢中でそう言っていた。
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