3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/19(土) 01:44:35.51 ID:aD5g94Pq0
わたし、御坂美琴は、ある機械を前に首をかしげている。
「本当にこんなもので?」
カバーが外され基盤が取り出されたノートくらいの大きさのその機械は、今日風紀委員の支部から拝借した夢見装置と呼ばれるものだった。
「自分の見たい夢が見られる機械が学生の間で出回っている」
数週間前から耳にするようになった噂だったが、果たしてその機械は実在していた。現実と夢の区別がつかなくなった学生も出てきたとの話もあり、警備員(アンチスキル)と風紀委員(ジャッジメント)によってひそかに回収が進められているようだ。
驚いたことに、この機械、なんと、学園都市外の高校生によって作られたものだという。
人の見る夢をコントロールするということは、脳内の電流である脳波をコントロールするということだ。エレクトロマスターであるわたしにとってはとても興味深いものだ。
また、あの食蜂操祈の持っているコントローラーに通じるところがあるかもしれない。
「たしかに、外の世界で手に入る部品しか使っていないようね。この3つのパーツの関連が鍵かしら。」
分解して、使っている部品を吟味したくらいではその仕組みはわかりそうにない。そもそも、本当に見たい夢が見られるかどうかもわからないのだし。
「ん〜、まずは試してみましょうかね」
この機械の動作を確かめるため、今晩この機械をつけて眠ってみることにした。
「ま、プラシーボ効果ってやつで、みんな、自分の見たい夢が見れたような気になっているだけかもしれないしね」
そうして自ら実験台となるべく、夢見装置につながったヘアバンドを巻いて、わたしは眠りについた。
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