48: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/19(土) 23:12:56.26 ID:e1A6D2xD0
翌朝、わたしはこれ以上ないというほどいい気分で目が覚めた。
(今日もこっちの世界で当麻に会ってみよう。)
心も軽く、朝の身支度をしていると、黒子に声をかけられた。
「お姉さま、今日の放課後、空いてませんか?」
「ん?何?」
「ちょっとお話したいことが」
黒子が何か不安そうな顔で聞いてくる。
「何か悩みでもあるの?」
かわいい後輩のことだ、何か悩みでもあるのなら聞いてあげなければいけない。
「いいえ、そういったことではありません」
「最近のお姉さまは、今までと変わった感じがしますので、ちょっと。。。」
黒子が言葉を濁す。
ああ、そうか。最近のわたしは当麻とべったりだからだ。
気づかれないようにしていたつもりだけど、態度に出てたのかもしれない。
そもそもこの子は、当麻のことをあまり快く思ってはいないわけで……
「ああ、ごめんね、今日の夕方はちょっと用があるんだ。」
当麻のことを詮索されるのであればあまり話したくないと思いそう答えた。
それに、夕方は当麻に会うんだから。
黒子の眉がぴくっと動いたような気がする。
「ええ。それでは仕方ありませんわね。」
思ったよりもあっさりと引いてくれた。
(放課後、またあの公園に行こう)
夢の世界であんなことをして、当麻はどう思っているんだろう。
こっちの世界で会って話してみたかった。
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