53: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/20(日) 01:44:09.50 ID:RsuMJyUq0
夕方、いつもの公園にいた。
こっちの世界では、ここで待っていても当麻が来るかどうかはわからない。
でも、待っているこの時間は苦痛じゃない。
ベンチで待つこと数十分、当麻はわたしの待つこの公園にやってきた。
夢の中では、すぐにやって来るのにね。
「当麻」
わたしのほうから声をかけてみる。
当麻はわたしに気づき、ちょっとびっくりしたような顔をしてわたしのほうを見る。
「あぁ、御坂か。こんなところでどうしたんだ?」
そっけない返事を返してきたことにちょっとむっとする。
「何よ、こっちじゃ妙によそよそしいのね」
ちょっと拗ねた顔をしてそう返す。
「何かあったのか?御坂。白井も心配してたぞ」
とまどった様子で、当麻がそう言った。
「黒子が何か言ったの?」
ちょっときつい、まるで詰問するような言い方になっていたかもしれない。
「い、いや、昨日ここで会って、最近御坂と会ったかとか聞かれたんだよ。ちょっと気になるからって」
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