55: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/20(日) 01:46:07.65 ID:RsuMJyUq0
「こっちの世界でも、たまにはいいじゃない、当麻」
目を閉じて、当麻を体で感じながら答える。
(ああ、当麻ってこんな匂いなんだ)
心が落ち着く。
深く深く呼吸をしているわたしに、当麻が話しかける。
「なぁ、御坂」
「なぁに?」
「お前、いつから俺のことを『当麻』って呼ぶようになったんだ?」
「ずっと『アンタ』とかって呼んでたじゃねえか」
「ふふ」
「じゃあ、ずっと『アンタ』って呼ばれたいの?」
「いいじゃない、もうこっちでも」
「当麻も、わたしのこといつものように『美琴』って呼んでいいんだよ?」
そう言ってわたしは抱きしめる腕に力をこめる。
当麻は心なしか動揺しているようだ。
それでも、わたしは力を緩めてあげない。
もっと、もっと、と心の中で何かがこみ上げてくる。
わたしは、自分の胸を当麻の体に押し当てた。
そして、体をちょっと横にずらし、斜め前から抱きつく格好になると、当麻の体を軽く両足で挟むようにして、下腹部を押し当てた。
昨日、夢の世界でやったように、胸と腰が自然と動いてくる。
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