57: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/20(日) 01:48:25.83 ID:RsuMJyUq0
気がつくと、寮の部屋に戻っていた。
体が震えている。
いやな汗をかいている。
目からは涙が出ている。
ベッドの上で膝を抱えてずっと座っていた。
(嫌われたの?)
(何で?理由がわからないよ)
(こっちの世界ではわたしたちの関係を隠しておきたかったの?でも、何で?)
「そもそも、当麻のほうからわたしのことを好きって言ってきたんじゃない」
「こっちの世界じゃ、当麻の考えていることがわかんない」
そうつぶやくと、わたしはベッドの上に突っ伏した。
涙が止まらない。
(こんなに好きにさせといて、ひどいじゃない)
わたしは、弱々しく立ち上がると、顔を洗って身だしなみを整えるために洗面所へ向かった。
もうすぐ黒子も帰ってくる。あの子にこんなところを見せるわけにはいかない。
何せ、わたしの様子がおかしいと、当麻と話したりしているのだから。
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