過去ログ - 凛「覚悟はいい?私はできてる。」 {JOJO}
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289:>>1 ◆DHx1qDZfUhN9[saga]
2014/06/07(土) 13:30:18.99 ID:2Fb4DFzj0
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佐久間まゆは、自分のこの「エヴリデイ・ドリーム」を見る時、いつも思い出す。


母『まゆちゃんもいずれ、運命の人に巡り会えるわぁ……ママにとってのパパみたいに、ねぇ…♪』


子供の時から思っていた。町に住んでいると、それはたくさんの人と出会う。
しかし、普通の人たちは、一生で真に互いを心から愛し合える人に出会えるのだろうか…?

恋愛ドラマで見るような運命の出会い…… しかし、まゆは『恋』と言うものを信じられなかった。


小学校のクラスの星奈ちゃんのアドレス帳は、付き従う男の子の名前と電話番号でいっぱいだ。
50人ぐらいはいるだろう?100人ぐらいだろうか?

母には父がいる。父には母がいる。
自分はちがう。 

クリスマスの祝うカップル達は、きっと何万組もいるだろう。
自分はちがう。


何度か告白されることはあったが、まゆは全て断っていた。恋心を何も感じなかったからだ。まゆの心が晴れることは無かった。


「自分にはきっと一生、本気で恋に落ちることは無いでしょう。」
「なぜなら、誰にも『運命の赤い糸』が見えないのだから… 恋心を感じない人と、真に気持ちがかようハズはありません。」



何気なく始めた読者モデルの撮影、スタジオでPさんに出会うまでずっとそう思っていた。

Pがくれたのは恋心だけでは無かった。トップアイドルという目標、心の通じ会うアイドル仲間、応援してくれるファン、輝くステージ。
いつしか、まゆにとって『アイドル』は、ただPとの繋がりだけでは、無くなっていた。まゆの心は晴れ渡っていた。


Pさんのことを考えると、胸が熱くなるのはなぜだろう。
それは、Pさんに運命を感じたからだ。『赤い糸』がハッキリと見えたからだ。
トップアイドルを目指すという、この毎日!
まだまだ共に過ごした日々は少ないが、大切なものを沢山くれたPさんを、まゆが本当に心から愛しているからだ!


佐久間まゆは「エヴリデイ・ドリーム」を見て考える!
『運命の赤い糸』を見せてやろう。
そう! Pさんのいる事務所を守り、大切な日々を取り戻すため完璧に『結び付け』てやろう。

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