15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 00:50:26.13 ID:iNkSCVM3o
私は声を張り上げ、導くように歌う。
その時だけは、みんなついてきてくれた。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 00:51:34.03 ID:iNkSCVM3o
コンクールの期間が過ぎると、私はまたいつもように戻った。
みんなもまた、腫物を扱う日々。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 00:52:14.40 ID:iNkSCVM3o
さいころを振る。
『1マス進む』
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 00:55:03.01 ID:iNkSCVM3o
私は、何も疑っていなかった。
きっと、思い描いていることは、間違いではないって。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 00:55:30.21 ID:iNkSCVM3o
さいころを振る。
『1マス進む』
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 01:01:31.51 ID:iNkSCVM3o
私は、無我夢中で手を伸ばした。
霞の中で、形も分からぬ何かを掴もうとして。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 01:03:18.90 ID:iNkSCVM3o
「あ……」
力と共に右手に込められた、期待と不安は、やり場を失って戸惑い。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 01:03:53.12 ID:iNkSCVM3o
『合唱部での居場所がなくなる』
『スタートに戻る』
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 01:04:29.84 ID:iNkSCVM3o
確かに、歌への想いはあった。
それは、私も、みんなも。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 01:05:41.62 ID:iNkSCVM3o
手に入れる寸前のつもりだった。
足腰が砕け、地べたにへたり込む。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 01:08:13.93 ID:iNkSCVM3o
教えてください。
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