19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 00:55:30.21 ID:iNkSCVM3o
さいころを振る。
『1マス進む』
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2013/10/20(日) 01:01:31.51 ID:iNkSCVM3o
私は、無我夢中で手を伸ばした。
霞の中で、形も分からぬ何かを掴もうとして。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 01:03:18.90 ID:iNkSCVM3o
「あ……」
力と共に右手に込められた、期待と不安は、やり場を失って戸惑い。
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2013/10/20(日) 01:03:53.12 ID:iNkSCVM3o
『合唱部での居場所がなくなる』
『スタートに戻る』
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2013/10/20(日) 01:04:29.84 ID:iNkSCVM3o
確かに、歌への想いはあった。
それは、私も、みんなも。
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2013/10/20(日) 01:05:41.62 ID:iNkSCVM3o
手に入れる寸前のつもりだった。
足腰が砕け、地べたにへたり込む。
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2013/10/20(日) 01:08:13.93 ID:iNkSCVM3o
教えてください。
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2013/10/20(日) 01:11:32.59 ID:iNkSCVM3o
「それは勿体ないよ」
誰かが、そっと私の右手を握った。
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2013/10/20(日) 01:18:38.31 ID:iNkSCVM3o
彼女は慈しむように私を見た。
同情じゃない。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 01:25:00.64 ID:iNkSCVM3o
「私は、さいころを振らないわ」
「うん。私が引っ張ってあげる」
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2013/10/20(日) 01:29:04.12 ID:iNkSCVM3o
「はい、ゆーびきーりげーんまーん」
「え?」
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