過去ログ - 苗木「…え? この人が校医?!」霧切「ドクターKよ」
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937: ◆4hcHBs40RQ[saga]
2013/12/26(木) 00:30:01.30 ID:Az3qfdfM0

そしてもう一つ。舞園の動機。何故桑田を狙ったのか。これも想像通りだった。
舞園は桑田を嫌っていたのだ。声を聞くだけで不愉快になるほど、徹底的に。
KAZUYAはわかっていた。桑田の性格や発言は敵を作りやすいだろうと言うことを。
この閉鎖され、逃げ場がない状況なら尚更だろう。たとえ喧嘩をする羽目になっても
しっかり自分が注意してやるべきだったと後悔した。後悔して、後悔して、後悔した。


K「…………」


舞園を責めることは出来ない。道を誤ってしまったのは確かだが、彼女もまた被害者であった。
ただ責める物があるとすれば、このふざけた監禁生活を企画した黒幕と己の不甲斐なさだ。


K「舞園」


声を掛けようとした。だが、何を言うべきなのか思い浮かばなかった。
何故殺したのか、思い留まることは出来なかったのか、誰かを頼れなかったのか。
どの質問も答えは既にわかっていた。今更聞いて得るものなど何も有りはしない。


舞園「――ごめんなさい」


KAZUYAの呼びかけに対し、舞園は涙を流しながら、ただ一言そう呟いた。

投票で舞園がクロに決まり、彼女が人生最期のステージに立つ。
KAZUYAは力無くその輝かしい姿を見ていた。舞園さやか渾身のパフォーマンスだった。

オシオキは巨大なトラバサミ状のステージの上でのオーディション形式になっており、
採点パネルに次々と明かりが灯るが、合格直前でパネルが壊れ無情にもトラバサミが閉じる。


――そして、舞園さやかは死んだ。





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