過去ログ - まほ「まほみほ大作戦だと?」 沙織「はい!」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 20:53:38.43 ID:6TWNYsC70
エリカと西住の門下生を見送ってから、家の門をくぐる頃には午後7時を回っていた。

「お姉ちゃん」

壁際に寄り添うように立っていた影が揺り動く。みほだった。

妹は走って来て、私の腰に手を回して抱きしめようとして、

「他の人は?」

ふと我に返ったようだ。私の隣にいたエリカが片腕を私の前に伸ばしていた。

「あっと……」

みほが後方を振り返る。玄関付近に武部さんと秋山さんが立っている。

「みほは小さい頃から、たまに人目を気にしない所があるな」

「ほんと、こっちは気苦労が絶えませんよね」

みほが頭を垂れる。

「ご、ごめんなさい……」

「いや、気にするな。待たせてすまない。夕飯にしよう」

「でもいいの?」

みほは遠慮がちに言葉尻をすぼめていった。

「ん? 何がだ」

「お母さんに会ったら私また……」

「みほ、お母様は今日から1週間、陸軍の士官学校の合宿に、教導官として呼ばれている」

「え?」

「だから、今日は私たちとあと菊代さんだけだ」

「そ、そうなんだ」

みほは軽く2度頷いた。私は少し笑った。

「それに、私がみほと話したかったから呼んだんだ。お母様に知られてもみほに責はない」

「お姉ちゃん……」

「だから、お互い今日はゆっくりしていこう」

「うん、ありがとう」

先の噂の件もあり、さらに母子の関係が悪化した。もちろん、母が一方的にみほを煙に巻きたがっているだけだが。
それを、みほに伝えるのは止めておこう。どうせ、それも今日で終わりなのだから。



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