過去ログ - まほ「まほみほ大作戦だと?」 沙織「はい!」
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/10(日) 15:50:16.48 ID:gVo5Vc180
夜風に吸い込まれるように、私たちは川べりに沿って歩いていた。

「この辺もなんだか建物増えたね」

「まあ、戦車道をする地域は国からの援助がある。この街もその恩恵を受けているということだ。母と、母の親戚がこの街で大きな顔をできるのもそのおかげだ」

「そうなんだ。お姉ちゃんはいつかお母さんみたいになるの?」

「……ああ、そうだな」

赤みがかった月がこちらをにんまりと見ている。

「みほは、将来は?」

「私?」

「西住に帰ってくるなんて、考えてはいないのだろう」

「うん」

みほはきっぱりと言った。昔、みほには、みほの戦車道を見つけて欲しいと願ったことがある。
私が、西住に腰を据えることで、それが実現できるならそれでいいと思った。

「お母さんも私も、きっともうそんなに啀み合ってないんだろうけど、やっぱり私はここじゃないんだなって思うんだ。でもね、お姉ちゃんの元には戻って来れたらって……そう思ってるよ」

小さな頃は、ただ一緒に遊び学び、母に甘え叱られていれば良かった。

「私ね、戦車道のとある家元に養子に行こうかなって考えてるの」

「え」

「最近お話があってね、迷ってたんだ」

「お母様には伝えたのか?」

「うん」

「なんて?」

「何も言わなかったよ」

「そうか……」











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