過去ログ - ガリアの空の下【ストライクウィッチーズ】
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/21(月) 01:09:28.66 ID:bFC+eytVo
リーネさんの言葉には、強く納得をしました。
もはや、わたくしが否やを唱えるところはありません。

ですが…。

「ですがリーネさん、どうやって?」

その言葉に、リーネさんははっとしたような表情を浮かべた。

貴族としての誇りと務め、その話は納得のいくところです。
ですが、誇りならば胸の中に立てられますが、崩れた建物を建て直すのは、これは同じようにはいきません。

物理的に建物を建て直すには、人も、資材も…平たく言ってしまえば、お金が必要なのです。

わたくし自身には、ほとんど身持ちはありません。
俸給のすべてをリーネさんを経由してガリア復興財団に受け渡し、財産もほとんどを売り払ってしまっています。
それはリーネさんも…いえ、わたくし自身を除けば、リーネさんがもっともよく知っていることのはず。

それを聞くと、リーネさんは、ちょっと困ったように目を反らしました。
それは、何か隠し事をしているような、後ろ暗い事を考えているような…普段のリーネさんらしくない仕草です。

「まさか、ガリア復興財団の資金から…?」

それは、いくら理由があるとしても、あまり褒められたことではないと思います。
どのように理由付けをしようとも、それは資産の私的流用というもの。

確かに、わたくし自身が投じた金額もそれなりのものになりますが、しかしそれはひとえに祖国を思うからこそ。
その資金で自分の家を建てなおすというのは、自らの思いを否定することになります。



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