過去ログ - ガリアの空の下【ストライクウィッチーズ】
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/21(月) 01:15:20.61 ID:bFC+eytVo
――ちょっと思い出に浸り過ぎたようですわね。

目尻に浮いた涙を誤魔化すように空を仰いだ。

高い高い、あおい空、その視線の下に、かするように、でも確かに堅牢な灰色の影。

尖塔は折れている。
だけれど、屋根もついたし、大きさも、かつて仰ぎ見たそれにだいぶ近づいてきた。
果たしてリーネさんが言っていたとおり、このシャトーが形を取り戻すに連れ、カレーの街も賑やかさを取り戻している。
それに、身寄りのない子どもたちも、ふたたびこのガリアで生きる道を見出し始めている。

やっと、ここまで来た。

「いい天気ですわね。
 せっかくなら、あの豆狸にはお洗濯でもしてもらってから出発してもらえばよかったかしら」
「もう、ペリーヌさんったら」

そうして、二人でからからと笑う。

1945年9月。
世界はいまだ平和には遠く。

だけれど、このガリア共和国は。
このパ・ド・カレーは。

このささやかな平和を守っていく事こそ、わたくしの使命。
これからも、リーネさん、それにアメリー…そして、この国を愛するすべての人と。

わたくし、これからも頑張りますわ。
だから、見守っていてください…。


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