過去ログ - 唯「ならば海賊らしく……ふんすっ!」
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1:>>1[saga]
2013/10/21(月) 02:48:39.82 ID:Rarr2+540
辺り一面黒に塗られた暗黒の世界。
その闇の中で時々、小さな光と大きな光がカメラのフラッシュのように瞬いている。
まるで花火のようにも思えるそれは、紛うことなき戦いの光だった。


「フフフフフ……ハハハ」


異形の機械が銃と思しき黒鉄を虚空に構える。
『ビームライフル』と名付けられたその武器が向けられた先には、妖しく両眼を輝かせ、ヒロイズムを表現するかのように纏ったマントをはためかせた、また別の異形の機械がそこにいた。

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2:>>1[saga]
2013/10/21(月) 02:50:00.19 ID:Rarr2+540
「……は返してもらうよ!」


マントの機械が『ビームザンバー』と呼ばれる剣を抜く。

以下略



3:>>1[saga]
2013/10/21(月) 02:50:47.22 ID:Rarr2+540
「それもそうだね……ならば!」


マントの機械が宙に浮かんだデブリを蹴り出し腰部のスラスターの火を吹かした。
まるで特攻でも仕掛けんばかりの勢いだ。
以下略



4:>>1[saga]
2013/10/21(月) 02:51:58.25 ID:Rarr2+540
「またあの夢だ」


ぼそっと声を漏らしベッドから起き上がった少女、平沢唯には一つの悩みがあった。
それはここ最近ずっと同じ夢を見るということ。
以下略



5:>>1[saga]
2013/10/21(月) 02:52:54.14 ID:Rarr2+540
「夢だけど……夢じゃないみたい」


他に形容する言葉が見つからなかったから夢という表現をとったが、唯が見ていたそれはまるで現実世界の光景のように鮮明だった。

以下略



6:>>1[saga]
2013/10/21(月) 02:53:44.64 ID:Rarr2+540
「うん、変な夢見たからかな? あんまり寝れなかったんだ。汗までかいちゃった」

「大変! お姉ちゃん、ちょっとおでこ貸してね……」


以下略



7:>>1[saga]
2013/10/21(月) 02:55:20.35 ID:Rarr2+540
意気込んでみせる唯に憂は少々の心配を覚えながらも笑顔で頷く。


「分かった、でも無理しちゃ駄目だからね? 少しでも具合悪いかなって思ったらすぐに私のとこに来てね」

以下略



8:>>1[saga]
2013/10/21(月) 02:59:27.56 ID:Rarr2+540
宇宙を奔る一隻の海賊戦艦、『マザー・バンガード』。
それが『彼女』に与えられた名。
外観は旧時代の海賊船を思わせ、帆には旗印である『クロスボーン・バンガード』のエンブレムがビームによってあしらわれている。
そのブリッジでは一組の男女?が物憂げに宇宙を眺めていた。

以下略



9:>>1[saga]
2013/10/21(月) 03:04:59.70 ID:Rarr2+540
最初に口を開いたのは男の方。
短くも切りそろえた前髪を無造作に垂らし、精悍な目つきを髪の間から覗かせている。
見た目の年齢はまだ若そうだが身に纏った雰囲気は歴戦の勇士そのものであった。


以下略



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