過去ログ - 春香「春と夏の日の出来事」 -SS速報VIP

過去ログ - 春香「春と夏の日の出来事」

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1: ◆sIPDGEqLDE
2013/10/21(月) 23:14:06.34 ID:Gnib7U9V0
都内某所にある芸能事務所765プロダクション。
通称765プロ。
四階建ての雑居ビルの三階を間借りしているこのプロダクション。
ガムテープで“765”と貼ってある窓から外を覗くと桜の花びらが舞っていた。
季節は春。
始まりの季節
私の季節。

自己紹介が遅れました。
私は765プロに所属していますアイドル…の卵、天海春香です。

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2: ◆sIPDGEqLDE
2013/10/21(月) 23:14:52.86 ID:Gnib7U9V0
社長「おはよう諸君！今日はうれしいお知らせがあるぞ！」

今は朝礼の時間で社長が挨拶をしています。
お知らせってなんだろう？

3: ◆sIPDGEqLDE
2013/10/21(月) 23:15:20.85 ID:Gnib7U9V0
音無「春香ちゃんは午後からレッスンよね？新しいプロデューサーさんに挨拶してから行ってね？」

春香「はい、そうします！」

朝礼が終わって現場に行くメンバーが事務所を元気よく飛び出していきました。

4: ◆sIPDGEqLDE
2013/10/21(月) 23:15:56.48 ID:Gnib7U9V0
いつも通りの朝の風景を見ていると事務所の入り口の扉が開く音がした。
振り返るとスーツを着た見慣れない男の人が恐る恐る入って来る姿が見える。

音無「あら、お客様かしら？ようこそ765プロヘ、お仕事のご依頼ですか？」

5: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:16:23.95 ID:Gnib7U9V0
雪歩「プロデューサーが男の人だなんて…うう…」

やよい「でもとーっても優しそうな人でしたよ！」

雪歩「う、うん…。うぅ、大丈夫かなぁ…？」

6: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:17:00.85 ID:Gnib7U9V0
P「えっと、さっき社長と話して俺がこれからプロデュースして行く子を決めました」

え？じゃあプロデューサーさんにプロデュースしてもらえるのは一人だけなのか…。
うーん、９分の１か～。倍率高いな…。

7: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:18:03.73 ID:Gnib7U9V0
午後は現場組と合流してみんなでレッスン。
その日のレッスンは全員いつも以上に気合が入ってました。
レッスン前にみんなでプロデューサーさんに自己紹介をして一通り見てもらいました。
一人ひとり見ながらプロデューサーさんは一所懸命メモを取っていました。

8: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:18:35.90 ID:Gnib7U9V0
皆が帰った後のレッスン場でプロデューサーさんと向かい合います。

P「ごめんね、天海さんも疲れてるのに」

春香「い、いえ大丈夫でしゅ…です」

9: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:19:03.50 ID:Gnib7U9V0
次の日から私とプロデューサーさんの活動が始まりました。
最初は挨拶回りから地方営業、そして合間を縫ってレッスンをする日々。

プロデューサーさんのお陰で私は、いえ765プロには本当に沢山のお仕事が入って来るようになりました。
始めの内はいっぱい失敗しちゃったんですけど、お仕事が上手くいくと必ず優しい笑顔で頭を撫でながら褒めてくれます。

10: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:23:45.40 ID:Gnib7U9V0
次の日から私とプロデューサーさんの活動が始まりました。
最初は挨拶回りから地方営業、そして合間を縫ってレッスンをする日々。

プロデューサーさんのお陰で私は、いえ765プロには本当に沢山のお仕事が入って来るようになりました。
始めの内はいっぱい失敗しちゃったんですけど、お仕事が上手くいくと必ず優しい笑顔で頭を撫でながら褒めてくれます。

11: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:24:40.27 ID:Gnib7U9V0
桜もすっかり散って季節はもう初夏です。

春香「最近、お仕事増えてきましたね。いつもお疲れ様です。
　　　そんなプロデューサーさんに差し入れですよ！差し入れ！」

12: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:25:47.73 ID:Gnib7U9V0
桜もすっかり散って季節はもう初夏です。

春香「最近、お仕事増えてきましたね。いつもお疲れ様です。
　　　そんなプロデューサーさんに差し入れですよ！差し入れ！」

13: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:26:37.16 ID:Gnib7U9V0
私の売り出し方を真剣に考え始めるプロデューサーさん。
お仕事熱心なのはいいんだけど、頑張りすぎて体を壊さないか心配です。

最近は私だけじゃなく他の子達の事も見始めたから。
真っ白だった事務所のホワイトボードはだんだん黒で埋まって行くようになりました。

14: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:27:15.75 ID:Gnib7U9V0
P「おーい、春香。来週頭に料理番組のゲストの仕事取って来たぞ！
　何と全国放送だ！」

春香「ぜ、全国放送！本当ですか！？」

15: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:28:09.59 ID:Gnib7U9V0

P「まぁまぁ、そう言うな。今はとにかく売り込みの時期だから」

真「う～、そう言われちゃうとなぁ」

16: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:28:43.02 ID:Gnib7U9V0
今日はローカル局のバラエティ番組に出演するんですよ。
初めての生放送で生歌も披露しなきゃなので普段より緊張しちゃいます。

ディレクターさんや番組の司会の方との入念な打ち合わせの後番組が始まりました。

17: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:29:24.01 ID:Gnib7U9V0

P「春香」

いつもの優しいプロデューサーさんとは違う感じのプロデューサーさんはなんだかとっても怖くて
今にも泣きだしそうになっちゃいました。

18: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:29:54.81 ID:Gnib7U9V0

春香「ふっ…うぅ…ぐすっご、ごめ、なさい…」

P「ど、どうした春香！？やっぱりどこか痛むのか！？びょ、病院！いや、救急車！？」あわあわ

19: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:30:24.68 ID:Gnib7U9V0

そう言うとプロデューサーさんの大きくてあったかい手が私の頭を撫でてくれました。
プロデューサーさんに撫でてもらうと、その手の温もりがじんわりと頭から胸へ広がっていく。
その胸の温かさがとても心地よくて、怖がらせないように無理に作ってくれた笑顔が愛おしくて。

20: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:31:12.30 ID:Gnib7U9V0

春香「えぇ、す～っごく怖かったですよ！そりゃもう鬼のような表情をしてました！」

P「ご、ごめん…。でも、それだけ春香の事が心配だったんだってのは分かって欲しい」

21: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/21(月) 23:31:41.39 ID:Gnib7U9V0

事務所に戻り業務報告書を二人で書く。
出来あがったものを小鳥さんに提出して帰り支度をします。

P「春香、今日はお疲れ様。」

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