210:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 06:56:52.10 ID:NAimJYzG0
二人が行った後―――ほとんどくっつくような距離で何事かを言い争いながら
店を出て言った後―――俺と淫魔は黙って立ち尽くしていた。
淫魔「付き合ってるんですかね、あの二人」
211:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 07:05:10.71 ID:NAimJYzG0
淫魔「さあて、なんと言えばいいでしょう………ううん。
いや、これほどわかりやすい状況も珍しいです。
どこにでも似たようなカップルっているんですね―――そういうことです」
そんなことを言いながら擦り寄ってくる淫魔。
212:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 07:10:09.06 ID:NAimJYzG0
淫魔「まあ綺麗な方でしたね―――まあ私よりエロそうか、という点に関しては、微妙ですけれど」
男「そこはお前がダントツだよ、エロさに関しては」
淫魔「わーい、やったあ」
213:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 07:15:59.19 ID:NAimJYzG0
男「なんでも好きな服買ってやるよ」
淫魔「―――ええと、なんの憂さ晴らしか知りませんけれど、ちょっと気持ち悪いですよ」
男「どうせ俺は、普段服屋になんて来ないキモ男だよ………」
214:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 07:25:07.37 ID:NAimJYzG0
男「放浪癖―――そうだな、ちょっとわかるかもしれない。
誰もいないところにいきたい。
誰も知らない町に行って、ひたすら歩き回りたい―――」
淫魔「やめてくださいよ、男さん。
215:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 07:31:42.86 ID:NAimJYzG0
エレベーターに乗って違う階に移動しながら、呟く。
男「―――外人、かなあ」
淫魔「え?」
216:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 07:39:06.70 ID:NAimJYzG0
男「お前はいいよなあ」
淫魔「―――はい?」
男「………」
217:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 07:47:47.45 ID:NAimJYzG0
男「淫魔―――俺はまだ若造だから、初心者だから、クズ男だから自覚してなかったけどな」
淫魔「男さんがネガティブになると私も困るんですけど………」
男「笑える話ばっかじゃないんだよ、当然の如く」
218:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 07:56:21.51 ID:NAimJYzG0
淫魔「いえ、私はやりますよ。
だって私ってアレじゃないですか。
私ってホラ………エロいですからっ」
男「今警察のお世話になったら流石に立ち直れねえよ」
219:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 08:08:52.99 ID:NAimJYzG0
淫魔「男くん、男くんが失恋して未練たらしくメソメソしているのは百歩譲っていいとしますが」
男「何気に非道いよなお前………」
淫魔「男くんは安易にヘコみ過ぎな気もしますね」
220:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/24(金) 08:22:18.11 ID:NAimJYzG0
淫魔「可愛い女の子は他にもいますよ」
男「そう、かなあ」
淫魔「そうですよ」
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