過去ログ - 社長「今度、上の階に越してきた高木といいます」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/23(水) 20:55:43.10 ID:obhSRlC40
事務所は出た、と聞いたんですがという千早ちゃんの言葉を聞いて私は慌てて美希ちゃんを起こしにかかった。

まさかレッスンをすっぽかして寝ているだなんて思いもしなかった。

何度か揺すってようやく目を覚ました美希ちゃんは、レッスンはどうしたの、と問い詰めた私に対して眠い目をこすりながらこう答えた。

美希「今日は気分がノらないからお休みするの。ミキ、ガツガツ練習するのって好きじゃないし、レッスン行かなくてもなんとかなるの」

他の子たちからも美希ちゃんはだいたいのことは難なくこなせるけど、それ故にレッスンに身が入っていないとは聞いていた。

が、こうして現実を目の当たりにして私は正直戸惑った。

レッスンはキチンと出ないとダメだよ、とか、努力しないといつか痛い目に遭うよ、とか、そういう通り一遍の忠告は意味をなさなかった。

美希ちゃんをようやく動かしたのは、「千早ちゃんが心配しているよ」という言葉だった。

美希「千早さんが……? あっ、そうだった、今日は千早さんと一緒のレッスンだったの」

どうやら美希ちゃんは千早ちゃんを尊敬しているらしく、これでようやく重い腰をあげることになった。

結局、私が道を聞いて慌てて車で送り届けることになり、その日は危うく夜の仕込みが間に合わなくなるところだったのも今となってはいい思い出かもしれない。


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