15: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:46:33.41 ID:L6Vy60Ovo
アレイスターは目を細める。そして、少年に問いかけた。
「私と共に世界を見てみないか?」
「それは、――十二翼将になれということですか」
少年は息を呑む。
それから、先程とは比較にならない喜びが、少年を染めた。
十二翼将といえば、アレイスター枢機卿に従う到達者級の能力者として名が知れている。
その一人として。
人中の龍、アレイスター枢機卿が、その翼で眺める世界を共に見ることが出来たら。
いったいその盤面はどれだけ広いのだろうかと。地平線を越えてなお果てなく広がる世界を、少年は幻視した。
だが。
急激に、その喜びがしぼむ。
その華奢な双肩にのしかかる重みを自覚して。
「――木原社の人々が、困り、ます」
アレイスターの瞳に、淡い悲しみが滲んだ。
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