過去ログ - 美希「そこはちゃんと見て欲しいって思うな」
1- 20
1: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:42:19.21 ID:xZQNNoOwo

 会場全体をフレッシュグリーンの光が揺れる。アリーナ席。2階席。右のほう。左の方。
 関係者席は、暗いままで。

『美希ちゃん、準備はいいかい?』
「はいなの!」

 インカムの向こうへ返事をする。それと同時に零れ出すピアノ。
徐々に強く降りくるスポットライトの中心で、両腕で隠されたままの顔と伏せられたままの瞼。
大きく息を吸い込む。これから歌い出す大切な、大切なワンフレーズの為に。


―――――――――――――――――――――――
  ねぇ 消えてしまっても探してくれますか?
  ―――――――――――――――――――――――


     [マリオネットハート]星井美希


SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:43:56.52 ID:xZQNNoOwo

――ライブより前


美希「ハ〜ニィ♪」
以下略



3: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:45:05.18 ID:xZQNNoOwo

美希「でも最近はプロデューサーまた忙しくなって、あんまり見てくれてないのかなって思ってたから嬉しいの♪」

P「できる限り時間作ってみんなのことみるようにはしてるんだけどな。今はどうしても新人優先だが……」

以下略



4: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:45:48.89 ID:xZQNNoOwo

美希「今度のライブに来てくれた人全員に配る、ミキ色のサイリュームなの!」

P「ああ、これが前に言ってたヤツか。 "MIKI HOSHII" に "Heart of Marionette" のプリント、いい出来じゃないか」

以下略



5: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:46:31.92 ID:xZQNNoOwo

――ライブ


『美希ちゃん、準備はいいかい?』
以下略



6: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:47:13.03 ID:xZQNNoOwo

マリオネットの心

―――――――――――――――――――――――
  ねぇ 消えてしまっても探してくれますか?
以下略



7: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:48:02.56 ID:xZQNNoOwo

――ライブ翌日・朝


律子「あら、美希じゃない。おはよ」
以下略



8: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:49:19.41 ID:xZQNNoOwo

 文句を言いながら手近な席に座る。"たまたま" 近くだったハニーのデスク。
デスクの上は綺麗に片付けられていて、チェーンのついたノートパソコンと何かの……衣装かな? の資料が置いてある。
『書類とか名刺とかは鍵のかかる引き出し!』って前に律子が言ってたの。

以下略



9: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:51:10.53 ID:xZQNNoOwo

美希「ハニー、ライブ見に来てくれたかな」

律子「え、と……」

以下略



10: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:52:13.68 ID:xZQNNoOwo

律子「コーヒー飲む時間、話聞くくらい私だってするわよ……」

 ガチャっ。

以下略



11: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:53:44.15 ID:xZQNNoOwo

律子「でもあれは、作曲家の先生が急に体調崩して病院まで付き添ってたからですし仕方ないじゃないですか」

P「それでも俺は約束を破ったんだ。ちゃんと謝らないとな」

以下略



12: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:54:13.20 ID:xZQNNoOwo

律子「左手の親指。意味は "意志を貫く"、"愛を貫く"、"目的を実現させる" ですか。これは "そう言う意味" ですよね?」

P「……誤魔化しても仕方ないな。ああ、いつか、いつになるかわからんが時期がくるまで」

以下略



13: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:55:19.53 ID:xZQNNoOwo

――翌日、765プロ


小鳥「はい、765プロダクションです。あ、美希ちゃん? ――うん、わかったわ。伝えておくわね。――。はーい」
以下略



14: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:56:10.84 ID:xZQNNoOwo

――TV局の外、公園


 汚れてないベンチに腰掛けて、ぼんやりと足元に視線を落とす。
以下略



15: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:56:41.87 ID:xZQNNoOwo

美希「アイドル、辞めちゃおっかなぁ」


 ドキッとした。
以下略



16: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:57:24.81 ID:xZQNNoOwo

黒井「たった今辞めると言っていたではないか。それともなにか?
  高木の所にはなーんの考えも無しに "辞める" などと口にするアイドルが居るのか?」

美希「違う! そんなこと言ってない!」
以下略



17: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:59:00.80 ID:xZQNNoOwo

――数日後


P「困ったな……」
以下略



18: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 00:59:45.70 ID:xZQNNoOwo

――

P「えーと、お茶っ葉はどこだったかなっと」

以下略



19: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 01:00:27.71 ID:xZQNNoOwo

――

小鳥「これです!」

以下略



20: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 01:01:47.23 ID:xZQNNoOwo

――
――――

 なんとか本人を捕まえはしたものの、美希は頑として話をしようとしない。
以下略



21: ◆gMXhl5W0Oc[saga]
2013/10/25(金) 01:02:27.84 ID:xZQNNoOwo

高木「律子君の怒りももっともだ。私だってすぐに黒井に電話をかけて抗議したさ」

P「黒井社長は、なんと?」

以下略



62Res/52.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice