過去ログ - 咲「私は、普通の文学少女です」 京太郎「大嘘」 照「……6冊目」【阿知賀成分】
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◆OtZIp/YaIxCt
[saga]
2014/02/01(土) 01:57:57.37 ID:0LReQwoM0
口唇と口唇が触れ合う。そのことを、キスという。
生きていれば、道行く人と肩が触れ合ったり、足を踏んづけてしまったり、色々な形で他人の身体と触れる機会はある。
そうだ。たかが、それだけのことじゃないか。
そもそも、「キス」という行為に特別な意味なんてないんじゃないか。
結局、誰かが後付けの理屈を捏ねただけじゃないか。
その行為自体が何だというのか――
「……と、言ってもなぁ」
テレビの前で、こんな取り留めのない思考が脳内で渦巻いていた。
画面では、二人の女子高生がキスをして、顔を赤らめている。
少し前に始まったアニメのワンシーンだ。
「こういう反応が、答えになっちゃうわけで……」
どう理屈を付けても、意味なんてないと自分でも分かっている。
つまりは、「そういうこと」なんだろう。
――今日のことは、なかったことで!――
自分が言った台詞を思い返しながら、苦笑してしまう。
なんだ、あんな風に提案しておきながら……
「なかったことに出来るんだったら、苦労しないって……」
自分がそう出来ないんじゃ、世話ない。
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