過去ログ - 咲「私は、普通の文学少女です」 京太郎「大嘘」 照「……6冊目」【阿知賀成分】
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500: ◆OtZIp/YaIxCt[saga]
2014/07/19(土) 20:17:42.95 ID:9VboebuE0
「100%を超えたひずみ、か……」
「なにそれ?」


 一瞬、キョトンとする穏乃。
 そして、その後で、


「……って、京太郎! 足、腫れてる!」





 それで、結局。


「はい、コーラ」
「おう、ありがとう……」


 ベンチに座っていたら、穏乃が戻ってきた。
 その手には日本のペットボトル――コーラと、アクエリアス――がある。
 蓋を開けると、プシュッと音がした。
 そして、貪るようにゴクゴクと飲む。


「――あー、助かった」
「まったく、もっと足腰鍛えなよ」


 俺が安堵の溜息を漏らすと、穏乃が心なしジト目で言ってきた。


「そんなこと言ってもな……ほら、あなたとは違うんです、ってヤツ」
「何さ、それ」


 どうやら、微妙に古いネタは知らなかったらしい。
 まあ穏乃、パソコンとかに疎そうだし、そもそも政治とか興味なさそうだしな……。


 閑話休題。


「穏乃、ありがとな。お金は……」
「後払いで。今度、うちの和菓子を買うこと!」
「――ず、随分、高くつくな」
「安いのなら知り合いってことで、半額で売ってあげてもいいよ?」


 フフンと嬉しそうに、穏乃は言う。
 それじゃ仕返しだ。


「それじゃその時は、穏乃が作ったのなら定価で買ってもいい」
「――え?」


 キョトンとした穏乃に、さらに続けて、


「この前、練習してたアレ。作れるようになったなら」
「……え、えぇ?」


 予想外だったのか、穏乃はアタフタとしている。
 気のせいか、頬が赤い。
 まぁ、いいや。この暑さのせいだろう。


「そ、それは……ちょ、ちょっと自信ない、かなぁ」
「そうかい、それじゃ今ここで、コーラ代返そ――」
「そ、そう来るなら! 作ってやろうじゃないか!」


 グッと拳を握りしめ、しどろもどろになりながら言う穏乃。
 うん、それならしょうがない。


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