過去ログ - 咲「私は、普通の文学少女です」 京太郎「大嘘」 照「……6冊目」【阿知賀成分】
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615: ◆OtZIp/YaIxCt[saga]
2014/12/17(水) 00:40:01.22 ID:k/UsvnXt0
京太郎「あー、すいません。これ、買っていいですか?」

店主「お、なかなかいいものに目をつけたね」

店主「他の所じゃ高いラノベだからねぇ……えぇと、240円、か」

京太郎「はい、今払いますね――」

咲「……って!」

咲「きょ、京ちゃん! それ、私が欲しいって言ったヤツじゃない!」

京太郎「いや、元々これを買いに来たんだろ?」

京太郎「だったら、別にいいじゃねえか」

京太郎「……それに」チラッ

咲「?」

京太郎「――Aには負けるけど」

京太郎「ささやかなクリスマスプレゼントだとでも思ってくれ」

咲「――!?」ハッ


京太郎「……それじゃこれで」

店主「おお、最近、漱石さんを出してくれるお客さんもいなかったから助かるよ」

京太郎「千円札不足気味、なんですか?」

店主「まぁねぇ……こういう時代だと、厳しいってのは本音だしなぁ」

京太郎「それじゃ、2000円出しましょうか?」

店主「いやいや。若人よ、その気持だけで十分だよ」

店主「ありがとうね……いいものも、見せてもらえたし」

京太郎「……いいもの、ですか?」

店主「うんうん」


咲「……」

咲「あ、あの」

店主「ん?」

咲「わ、私、ちょ、ちょっと」カァァ

咲「さ、先に出ないといけない気がするので――え、えぇと」アセアセ

咲「さ、さよなら!」ピューッ

京太郎「お、おい、咲!?」


店主「……」

京太郎「ご、ごめんなさい。アイツ、ああいった所があって……」

店主「ああ、気にしないでいいよ」

店主「あの子が、ここのところいつも、ここをチラチラ見てくれたのはここからでもよく分かったし」

店主「今日、来てくれて嬉しかった、と後で伝えて欲しい。恥ずかしがり屋さんなんだろう?」

京太郎「……はい」


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