過去ログ - 咲「私は、普通の文学少女です」 京太郎「大嘘」 照「……6冊目」【阿知賀成分】
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618: ◆OtZIp/YaIxCt[saga]
2014/12/17(水) 00:46:34.52 ID:k/UsvnXt0

――店外


咲「……あ、京ちゃん」

咲「ず、随分遅かったね……何かあったの?」

京太郎「い、いや、特には――」

京太郎「何も……」

咲「京ちゃん?」


京太郎(くそ、あの店主さん……で、いいんだよな?)

京太郎(いつも見慣れてる、この平凡な自称・文学少女が)

京太郎(……少し、変わって見える程度には、高い買い物だった)ハァ


京太郎「とりあえずこれ」

咲「わっ、『魔弾の王と戦姫』」パァァ

京太郎「ほしがってたヤツだよな」

京太郎「……これでささやかなクリスマスプレゼントってことで」

咲「……わぁ」カァァ

咲「わぁ、わぁ」ギュッ

京太郎(意味不明なセリフだけど)

京太郎(顔を真っ赤に染めながら、嬉しそうに言われるとなかなか嬉しいもんだったりする)


京太郎「……あー、その。咲?」

咲「……?」

咲「どうしたの? いきなりお財布出して?」

京太郎「――い、いや」

京太郎(どうしてだ? 言われてみれば、どうして俺は財布を……あっ!)

京太郎「……500円玉」チャリン

咲「?」

京太郎「俺、朝見た時、100円玉ばっかりだったのに……」

咲「――え?」キョトン


京太郎「……どういうこと、なんだろう」

京太郎(たしかに、俺が朝チェックした限りでは、札以外は100円玉と10円玉だけだった、はず)

京太郎(――絶対、500円玉はなかった)


京太郎「……とりあえずだ、咲」

咲「な、なに京ちゃん?」ピクッ

京太郎「――この後、暇か?」

咲「……え?」

咲「う、うん。別に、何もないし」

京太郎「そっか。照さん関係でもか?」

咲「……あっ、お、お姉ちゃんのことは、ちょっと……」

京太郎「――まぁ、いいや」


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