23:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/11/03(日) 00:05:37.19 ID:N4DOXtEy0
どうしてか涙で目が霞む、目の前が真っ暗になって何も分からなくなっていく。
絶望にも似たそれは、少女の身体を蝕むように包み込んでいく。
――もうこのまま終わってしまうかもしれない。
例え勝ったとしても、その後がどうなるか分かったものではない。
と、
頭に何時の間にか手が置かれている、温かく、破壊や絶望、それらとは真逆の様な、
そんな優しさに満ちているかのような、そんな手が。
「安心しろ、俺が世界を救ってやる」
少女の耳に、そう呟く声が、しかし確かにハッキリと聞こえる。
『ワルプルギスの夜』を倒すと。
確かに聞こえる。
無茶だ、そんな事が出来る筈が無い。
「無茶だよ……こんなの、勝ってこないよ……」
何時の間にか声に出ていたようでそのまま内心が出てしまう。
声に出すと、更に現実が見え、どうしようもないのが目に映る。
117Res/72.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。