過去ログ - 門矢士「魔法少女の世界か……」
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26:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/11/03(日) 00:20:36.67 ID:N4DOXtEy0
何時もと同じ家、何時もと同じ同級生、変わらない同じ学校。

「ん?はてはてー……誰か屋上に居ない?」

鹿目まどかと同じクラスの美樹さやかは遠くを見つめる様にして、

大袈裟なポーズを取りつつ、やや斜め上、屋上の方を見つめる。

「え?」

夢と同じように目を凝らすと、確かに、屋上に男性の姿が見える。

だれだろうか。

――でも、何処かで見たような、気が。

「うーん、思い出せない」

「んぇ?なにが?」

ハッとして、また口に出したのかと、――また?

分からない、分からないなりに鹿目まどかは照れ笑いを同級生たちに向ける。

「ふーん、……はっ、まさか白馬の王子様的なあれか!?許さん、許しませんぞー」

と言いつつ美樹さやかは鹿目まどかに思いっきり抱き着く。

大切な宝物に縋る様に離さない。

「そ、そんなんじゃないよ」

ゆるさーん、と結構大きな声で駄弁って居る少女達をみて、

屋上に居る門矢士は溜息を漏らす。

「――どうやら、俺はこの世界で教師という役目だそうだ」

面倒な役になった――、誰にも聞かれない事をいい事に毒づく。




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