35:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/11/03(日) 00:27:52.84 ID:N4DOXtEy0
「彼は仮面ライダーディケイド――門矢士」
暁美ほむらの眼が変わり、握っていた拳がさらに強く握られる。
インキュベーターは首を傾げ、
「どうかしたのかい?」
と尋ねると、今まで間髪入れずに即座に対応してきた暁美ほむらは少し経ってから、
「……いいえ、なんでもないわ、早く話しなさい」
逆の方に首を傾げたインキュベーターはその首を傾げている体制の中で話を続けた。
「彼はとても異質な能力を持っていたんだよ、正に異形とも言える能力を、
彼は世界の狭間というものに捉われるという事が無いんだ、世界の中だけでなく、
世界という全ての世界を巡る事が出来る『次元戦士』と呼ばれるライダー、それがディケイドだよ」
暁美ほむらの表情が、歪んだ表情から疑問を抱いたような表情となる。
「それで、インキュベーター、その仮面ライダーとやらに、私はどうすればいいのかしら」
「話を急がせないで欲しいよ」
「私は急いでいるの」
苛立ちを隠しきれずにいる暁美ほむらを赤い硝子細工のような瞳で捉えたインキュベーターは、
やれやれ、と呟いてから用件を話す。
「キミにはある物を取って来て欲しいんだ、
ディケイドの持っているドライバーに埋め込まれた秘石『トリックスター』を取って来て欲しい」
117Res/72.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。