過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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156: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/11/21(木) 23:08:08.01 ID:b5OocTuo0

事情と目的を説明すること、早三十分。
建宮はじっくりと話を聞いたが、意外にも二人を拒絶はしなかった。
むしろ、やや好戦的な笑みを浮かべて問う。

「つまり、我ら天草式十字凄教と決闘<しょうぶ>がしたい…という解釈で良いのよな?」

トールの望む条件は、何も建宮と二人きりの戦闘に留まらない。
もし許されるのであれば、天草式十字凄教メンバー全員と総当たり戦をしたい程だ。
彼の言うところの経験値は微微ながらも上がるし、運が良ければ女聖人と戦えるかもしれない。

「決闘って響きは格好良いが、俺のしたいことはそんな高尚じゃねえな」

でも戦闘<ケンカ>はしたい、と彼は明るく笑ってみせた。
そんな明朗活発とした様子が気に入ったのか、建宮はこくりと頷いて。

「ちょうど我らも体が鈍ってきていたところよな。是非受けさせてもらうとしよう」

まるでスポーツの練習試合でも引き受けるかのような軽さで、そう受け入れた。
決まってしまえば、動くのは早い。

「モノはついで、本番は夕餉を食べてからにするのが良いだろう」

うんうん、と頷いて。
建宮は掃除をしようと動いていた香焼を捕まえたかと思うと、トールの練習相手にあてがった。

「酷いすよー! 何で俺なんすか!」
「動かない的相手の鍛錬には飽きが来たとこの間言っていたばかりよなぁ?」

うぐ、と口をつぐむ少年を見て、男は小さく笑う。
トールも香焼相手に本気を出すつもりは毛頭ないため、のんびりと笑った。


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