過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/11/21(木) 23:09:31.68 ID:b5OocTuo0
そうして、夕飯を終え。
和やかな食事時間中とは打って変わり、"本番"が始まった。
トールの間合いは近距離〜中距離を最も得意とするものだ。
遠距離だったとしても、追いついてしまえば問題ない。
そもそも、トールの相手をする人員は距離を取る必要などなかった。
"練習中"に色々と話が決まったらしく、トールの相手をするのは複数人。
メインは建宮だが、サポート役が何人も居る。
しかし、サポートはあくまで補助であり、連携を基幹とした術式を履行するための人員。
つまるところ、建宮とトールの一対一。
戦争代理人と歴史ある組織の長のぶつかり合い。
男のプライドとやらがかかった戦いだろうか、とフィアンマはぼんやりと思い。
非戦闘要員という名の後片付け係の五和と共に、彼女はマドレーヌを頬張っていた。
スーパーで買った安物なのでぱさぱさとしているが、甘いので我慢する。
「…やっぱり、数人で一人を、というのはあまりにも不平等なんじゃ…?」
五和は心配そうに呟き、トールを見つめる。
細身の少年という容姿は、見ている側にとってなかなかの不安材料だ。
別に筋肉ダルマでも弱いやつは弱いのだが、そういう問題とは別である。
「あの、やっぱりあなたも参戦しませんか?」
五和はフィアンマを見やり、問いかける。
親切な申し出だ。しかし、トールにとっては迷惑だろう。
それよりも何よりも。
「俺様が加わってしまうと戦争が起きてしまうしな。まだ早い」
「早い?」
「気にするな」
問題はそこである。
相手がアックアやローマ正教内の人間であればともかく、完全な異教徒に手を出すのは良くない。
最悪それが宗教間の戦争の火種になったりするのだから。
戦争は計画的に必要だから起こすものであって、悲劇的に"うっかりと"起こして良いような気軽なものではない。
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