過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
1- 20
193: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/11/27(水) 22:01:18.40 ID:mAOUBzm50

「何でごっこを付けたがるんだよ?」

トールは手を伸ばし、彼女の髪に触れる。
染めているのかどうか判別のつかない赤色。

「言っただろう、一生世話になるつもりはないと」
「………」
「…お前のことは好きだよ」

矛盾した発言だ、とトールは思った。
好きなら一緒に居れば良い。
好きなら世話になればいい。
わざわざ一線を無理やり引く必要なんて全くない。

「なら、」
「だが、…こちらにも事情というものがある」

赤い髪を指先で弄ぶ。
少し濡れたそれを、丁寧により分け、緩く編んだ。
その手を振り払うでもなく、フィアンマは毛布を握った。

ずっと一緒に居られるなら、苦労なんてしない。

そこまで身勝手になれないから、こうして黙ることしか出来ない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/658.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice