過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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214: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/02(月) 22:17:49.45 ID:WtfI3Ree0

つまらない毎日の単調な繰り返しが幸せであることを、知っている。
劇的な変化程不幸の前触れもないということも、よく知っている。
退屈ということは、それだけ平和で穏やかだということだ。

「……」
「…なあ、くすぐったいんだけど」
「我慢しろ」

横暴に言い放ち、フィアンマはトールの髪を撫でる。
さらさらと指先で弄び、時折顔を埋める。
こそばゆいやら恥ずかしいやら、理由は様々あるが、トールは不服そうに顔を逸らした。

「一度も切ったことはないのか」
「それなら地面についちまってるだろ。
 ま、数える程しか切ったことはねえな」
「戦闘の邪魔にはならんのか」
「その辺りはならないように気をつけてる」

そうか、と相槌を打ち、フィアンマは眠そうにトールの後頭部に頬を寄せる。
当然のことだが、自分のものと同じシャンプーの匂いがする。

「…んー…」
「…寝るなよ?」

釘を刺したところで無意味だろうとは思いつつ、トールはそう言ってみる。
彼女はというと、眠そうに擦り寄り、ずるずるとトールの肩へ顎を乗せ。
あんまり話を聞いていない様子で、すやすやと眠り始めるのだった。


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