過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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231: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/08(日) 00:48:13.40 ID:LaGas/7B0

「何処行くんだ?」
「教会だよ」

決まっているだろう、とぼんやりと言い。
フィアンマは少し腕が疲れたのか、トールに子供を預けた。
服装などを既に固定化している状態へ―――性別の変化を行い、再び子供を抱えて歩く。
自分と同程度の身長になった少女もとい青年を見やり、トールは空を見上げる。

「見つからなかったな」
「そうだな」
「……多分、俺たちが思ってる通りなんだろうけどよ」
「本人が知るのは、もう少し先でも良いだろう。
 教会ならば、適当な言い訳を用意してくれる」
「お前、結構子供あやすの上手いんだな」
「職業柄、幼い子供に接する機会は何度もあったからな」

神父として、と言葉を添えて。
無事教会に到着すると、フィアンマはシスターに子供を任せた。
軽い事情を説明し、憶測も話し、世話を頼んでみる。
特に問題はないらしく、シスターは優しく子供を慈しみながら中へと消えた。
フィアンマは暫くそこに立ち尽くすと、トールの方を振り返った。

「……随分と時間を消費してしまったが、買い物にでも行くか」
「ああ」



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