過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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277: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/12(木) 22:53:50.05 ID:U57Rfvy20

「さて。いかがしましょうかねー」

左方のテッラは中身の入ったワイングラス片手に、フィアンマへ向き直っている。
口調こそ変わらないが、その視線から慈愛は撤廃されている。
あくまでも指示役として、フィアンマを見ているだけだ。
対して、青年の見目であるフィアンマは悠々と脚を組み。

「例の『文書』を使え」
「ふむ。アレですか」
「ヴェントとは違い、お前の術式は未完成だ。
 あれを使って暴動を煽る方が、お前の得意とするところだろう」
「ま、直接的な暴力も苦手ではありませんがねー。
 他ならぬあなたのご指示です。拒否をする理由も無いでしょう」

のんびりと言って、ワインを飲み干す。
その辺りの場末の酒場でもお目にかかれない安物だ。
いかにも不味そうなそれに、注意したくなり。
もうあの親しい関係には二度と戻れないのだった、とふと思い出して苦笑いする。

「動くタイミングはお前に任せる。早めに行うだろうが。
 報告は口頭でなく、文書で構わん」
「ええ、かしこまりました」

ゆったりと立ち上がり、ゆっくりと彼は歩いていく。
その後ろ姿を見送り、フィアンマは安物のビスケットを口に含む。
味は感じなかった。まるで紙を食べているかのようだった。


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