過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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29: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/10/30(水) 22:01:50.86 ID:tRq2mFom0

ツッコミが追いつかない、とトールは頭を抱える。
彼女は何事もなかったかのようにトールと共に歩いていた。
サーチをかけてくれているらしいが、本当だろうか。
何となく、この少女は思いつきで色々とやらかす気がする。

(世界の流れ全てを掌握する右方のフィアンマがそんなに軽はずみな訳……)

思う。
自分の考えを、丁寧に否定する。

しかし。

「トール、クレープというものがあるのだが」
「………あのな」
「ん?」
「食事はともかく、それはおやつだろ。食べなくてもいいブツだ」
「俺様にとっては食事と同じようなものだ。内容的に考えてもな」
「………」
「一口やろう」
「何でお前が買う訳じゃないのに分けてやる側の口ぶりなんだよ」

購入したのは、甘ったるいマロン生クリームクレープ。
モンブランを模しているらしく、マロンクリームもたっぷり入っていた。

「食べないのか」
「見てるだけで充分。……よく飽きないよな」
「これしか食べられないから、飽きるも何も無いんだ」

まふ、と柔らかい生地と甘いクリームにかぶりつき、フィアンマは空を見やる。
心地の良い秋晴れだった。


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