過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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318: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/23(月) 21:54:44.29 ID:XKAfEPCK0

成功しても失敗しても、もうトールと笑い合うことは出来ない。

でも。
もし、失敗して、それで、彼がまた自分を望んでくれたら?
ありえない。
ばかばかしい。

綿密な計画を再度見直し、適宜戦闘を行いながら。
フィアンマはずっと、トールのことを考えていた。

「……おっと」

せっかく回収してきた大天使の素体をうっかり握りつぶしそうになり、意識を整える。
ぼんやりしていると大天使の召喚に失敗してしまう恐れが高まる。
仕事は真面目にしなければ、と深呼吸して臨む。

「……それにしても」

上条に、記憶喪失の件で糾弾した時。
今までにない絶望の表情を浮かべていた。

心地良かった。

この感覚は、優越感というものによく似ている。
彼のことは、昔からずっと嫌いだった。
今の彼の方が、前よりずっと嫌いだが。

『jhgxjsqbhvgbh』

ジジジ、とラジオのノイズにも似た音が聞こえた。
魔法陣の中心に鎮座しているのは、水の大天使。

『お前の名は?』

遠隔制御霊装をはめ込んだ、操作用の杖。
杖型の霊装を通して話しかければ、思った通りの返答があった。

『ミーシャ=クロイツェフ』



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