過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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320: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/23(月) 21:55:40.17 ID:XKAfEPCK0

フィアンマは見つからない。
宙に浮かぶ城の中に居るのだろうか、とふと思う。
はるか遠く、高みに存在する彼女は、正しく神のようだった。

手を伸ばせど、手を伸ばせど。
矮小な人間程度に、神は捕まらない。

「……なら、あそこから降りてくりゃ、そん時は」

あの場所まで飛ぶことは、出来ない。
なら、神様が堕ちてくるのを待つしかない。
そして、トールは一つ、期待しているものがあった。

「上条当麻―――か」

今まで何度も学園都市、ひいては世界を救ってきたヒーロー。
トールがかつて嫉妬したことのある、フィアンマの友人。
彼は今ロシアに居ると、トールは聞いている。
英国の禁書目録と共に居ることも。否、彼女を救いに来ているということも。

「………」

彼女は今、成功と失敗のどちらを望んでいるのだろう。

トールは救いの城を見上げ、ふー、と息を吐きだした。



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