過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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33: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/10/30(水) 22:03:39.69 ID:tRq2mFom0




一週間共に過ごしたが、いまいちこの少女の考えは読めない。
天然ボケなのかと思いきや策略だったりするので油断出来ない。

「洋梨か……」
「そうだな」
「素通りするな」
「食いたいなら素直に言えよ! 可愛くねえな」
「……、」

後半の言葉を言った途端、黙る。
もしや怒っているのか、と冷や汗が噴き出た。
経験値を積む為の戦いは楽しいが、怒りによる制裁は楽しくない。
別に自分はマゾヒストではないのだから。

「……おーい?」
「………」

暫く黙り込んだ後。
フィアンマはつまらなそうに視線を逸らし、何を強請るでもなく歩き出した。

一時間。

常ならば欲しいかどうかはともかく『〜が綺麗』などと話しかけてくるが、来ない。
割と喋るタイプなんだな、と思いながらも、その雑談を楽しんでいたトールであった、が。

(怒ってるなら手を出すか、嫌味言ってくるよな…?)

一週間の付き合いだが、彼女のパターンは何となしに読めている。
勿論人間なので例外はあるのだが、それでも大概は。

「………」

怒っているのだろうか、と予測している内は気づかない。
何故なら彼女は、落ち込んでいるのだから。


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