過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/12/31(火) 21:59:47.65 ID:k8jyXvqo0
上条はそう認めた上で、対峙する。
「でも、人はそれだけじゃない。お前が救わなくても、いつか自分達で自分達を救うかもしれない。
お前が、大事なやつを見つけたことがその証明だろ。醜い面しかないなら、大事には思えない。
善性に満ちていなくたって、それは確かにある。お前が悪性を引き出して利用しただけだ。
何でこうなる前に、誰かに打ち明けなかったんだよ。お前が間違う前に、誰かが止めたかもしれないのに、」
何度も、打ち明けようと思った。
手を伸ばして、誰かに縋ってみようかと思った。
「……俺様は間違ってなどいない」
こんな人間を、誰が救えるだろう。
こうする以外に方法がないのだから、良案など出てこない。
巻き込めば、親しくなった分だけ傷つける。
自分の手には、大事なものがあってはいけない。
だからこそ、教皇も、右席の面々も、記憶を消した。
「いや、間違ってるよ」
「何故そう言い切れる?」
「お前は、今のこの状態が楽しくないと思ってる。
お前自身すら幸せになれないなら、この戦争は絶対に間違ってる」
「………」
「大事なやつは、死んだ訳じゃないんだろ。
俺が止めてやる。お前が人類を無理やり救って只の免罪符になるなんて未来は食い止めてやる。
使命と義務に追い立てられてるなら、俺がお前の悪役になってやるよ」
上条当麻のせいで救えなかった。
だから自分は悪くないと思え。
自分が免罪符になることを防ぐために、彼が自分の免罪符になるという。
「お前は、誰かに使命の重さを語ってよかったんだ」
「困惑させるだけだ」
「だとしても。…たった一人で背負って、大事なものを全て捨てる必要なんてどこにもなかった」
激しい頭痛と『汚染』で、視界が歪む。
酷く吐き気がして、まともに立っていられそうになかった。
上条が距離を詰めてきているのに、一歩後ろに下がることすらままならない。
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