過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/01/05(日) 15:45:02.64 ID:gRzkvjwz0
ドアが開いた。
一瞬目に入ったのは金髪だったが、シルビアのものではない。
そしてフィアンマに、見知らぬ男へ裸を見せる趣味は無かった。
ノックをしないのはマナー違反である。たとえ家主であろうとも。
よって。
数々の条件から、フィアンマはノーラグノータイムで詠唱した。
一定の区域から敵を排除するものである。
防衛などで拒絶した場合にはペナルティーが課せられ、軽くビンタされた程度の痛みが走る。
実用的ではないが、日常生活の叱咤程度ならば有用である。
「痛、った!!」
「唐突に入ってくるとは良い度胸じゃないか」
さっさと服を着てドアを開ける。
ビンタ程度の威力をモロに喰らったのか、若干涙目の男が立っていた。
フィアンマは彼を(身長の関係上)見上げ、わざとらしくため息をつく。
「何の物音もしなかったから寝ているかと思って。すまなかったね」
「それで良い」
謝罪を受けて満足したため、フィアンマはベッドへ腰掛ける。
シルビアから軽く説明を受けた限りではもっと恐ろしい男だと想像していたのだが。
「…まあ、『神の右席』もそんなようなものだったしな。
中に入ってしまえばイメージと違っていて当たり前か」
「? 何の話だい?」
「こちらの話だ。…さて、本題に入ろう。お前が俺様を助けた理由は?」
まさか何のメリットもなしに、とは思えない。そこまでお人好しには見えない。
聞かれた男―――オッレルスはというと、少し考えて。
「君の見聞きしたことを全て教えて欲しい。そして、今後協力して欲しいことがある」
「ふむ。良いだろう。こちらからも条件がある」
フィアンマはゆっくりと息を吸い込み、オッレルスを見据える。
本来は条件など出せる身分ではないが、約束事は大切だ。
「俺様が協力する、必須条件だ。守らないというならお前を殺しても構わん」
「はたして君に私を殺せるかどうか…まあいいか。内容を聞かせてくれ」
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