過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
↓
1-
覧
板
20
387
:
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/01/07(火) 22:36:03.45 ID:IhUfCYqQ0
弱い者いじめをするというのは性に合わない。
それが、雷神トールの基本的な考えである。
それは『グレムリン』の面々が知るところ。
故に彼はハワイの一件には参加することがなかった。
否、正確にはあまり知らされなかったのである。
「………」
ぼんやりと。
天井を見上げ、トールはゆっくりと息を吐きだした。
今頃、彼女はどうしているのだろう。
自分のことを想ってくれる日はあっただろうか。
『トール』
自分の名前を呼んで笑う彼女の姿が、目を閉じるまでもなく浮かぶ。
一方的な情報を信じるつもりは無いが、オッレルスという男の全容は掴めない。
『優しいフリをして』
『甲斐甲斐しく世話をして』
『笑顔で地獄に突き落とすような』
『そういう男だよ、オッレルスは』
あくまでもオティヌスの談である。
嘘かもしれない。本当かもしれない。
もし彼女が少しでも心を許しているのなら、厄介だと思う。
自分の言葉を聞いてくれないかもしれない。
「……元々の目的は、敵になってでもアイツに会うことだ」
会ったら何とかなる。
自分に言い聞かせ、トールは枕元のクーラーボックスを撫でた。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/658.71 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1382858026/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice