過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
1- 20
399: ◆2/3UkhVg4u1D[saga !青_res]
2014/01/08(水) 21:24:04.06 ID:7JEVBzDw0

後にオティヌスと呼ばれる少女は、平凡だった。
否、正確には非凡さがバレていない子供だった。

彼女が産まれた街は、魔術<オカルト>一色。

魔術結社のメンバー同士が子を為し、歴史を作ってきた場所。
少女は周囲の人々が好きだったし、学んだ魔術は誇りだった。
それがどれだけ忌まれるべき内容だったとしても。

フィアンマがその街を訪れたのは、何年も前の冬だった。
排他的と思われた人々は存外に友好的で。
一定の異常性を越えたら殲滅対象、そのための訪問だったが、このままなら問題ないだろうと思った。

だが。

訪れて泊まり、三日目の夜に。
彼らはとある儀式の為に赤子を殺した。
"そういった"術式しか扱えない魔術師達だった。
そしてそのことを、微塵も悪いとは思わない。
生まれて来る前から、先祖がずっとやってきたことだから。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/658.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice