過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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43: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/11/01(金) 23:42:10.88 ID:Qj3Jsq+X0

葡萄のタルト。

甘さ控えめのクッキー生地に敷き詰められたレアチーズクリーム。
その上にぎっしりと詰め込まれているのは、色とりどりの甘い宝石。
具体的に言うなら、様々なブランド種無しブドウを乗せ、飴がけしたものだ。

お値段、時価。

お高いケーキ屋さんのプレミアムグレープタルト。
こんなに財布が軽くなったことは今まであっただろうか、とトールは遠い目で思った。
対して、フィアンマは何の悪びれもなく、もぐもぐと食べている。

「…そんなに美味いのか? それ」
「こんなに美味いタルトは初めてだ。
 やはり日本の料理は菓子でも繊細だな」

和菓子にも興味がある、と彼女は笑みを浮かべている。
手持ちの金のことを考えるとそろそろキツい。
しかしながら、彼女は金をもっていないのだ。
割り勘は出来ない。しかし、そろそろマズい。

「水を差したくないのは山々なんだが、そろそろ金がねえ」
「そうか」

ふむ、と考え込み。
彼女はトールの様子を眺めてから、肩を落とした。

「……致し方あるまい…。…こうなれば売春しかないか」
「………お、おい? そこまでしなくても、」
「お前を売る」
「おい」



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